バイクの下半身寒さ対策にワークマン360°リフレクト透湿防水防寒パンツを購入

道具Log

人生初のワークマン。360°リフレクト透湿防水防寒パンツを購入し、その機能の高さ、価格の安さに非常に満足しました(ちなみに、デザインとかファッショナブル方面は一切気にしない、というか分からない人間です)。

background(いきさつ)

inception(発端)

手先の防寒の必要性と同時に感じたのが、下半身の防寒。気温が10℃を下回ると、特に太もものあたりが冷えてきます。走っている間も寒いのですが、信号待ちなどでもどんどん冷たくなるのがよく分かるほどです。

太もも以外ももちろん冷えるのですが、膝のあたりはRSタイチのステルスCEニーガードをつけているため風が当たらないからか、そこまでは感じません。とはいえ、このまま5℃を下回る環境で走ったら、凍えるのも時間の問題でしょう。

指先の冷えは乗っている最中に「このままだとヤバイ」と強く感じましたが、下半身の冷えがヤバイと感じたのは、降りて帰宅してからでした。身体の中心に近い部分が冷えたせいか「このままだと風邪引く、やばい」というのがリアルに想像できて、帰宅したら風呂場に直行して熱いシャワーを浴びたくらいです。

「冬のバイクは寒い」というのはネットでよく目にしていましたが、ここまでとは正直舐めていました。

choosing and buying(品定めと購入)

バイクの防寒について調べてみると、下半身に限らずインナーからきっちり防寒素材を使ったものを着ることが、特に長距離ツーリングなどでは必須という意見が目につきます。ただし、特にバイクで重要なのは、登山などのように運動することで身体からの発熱があるわけではないので、次の2つに重点を置くことだとなんとなく理解しました。

  • 外気を完全にシャットダウンすること
  • 熱を逃さないこと

さらに、わりと気軽にできる防寒であることも重視したい点です。

私が乗っているのはクロスカブです。クロスが付いても所詮カブ。高速道路は乗れませんし、最高速度もたかがしれています。さらに言えば「いずれは長距離ツーリング」と密かに思って入るものの、現時点では往復で20キロ以内の移動がほとんど。つまり完全防備でさあ走るぞ、という状態よりは、日常の買い物なども含めた走行のほうが遥かに多い点は考慮する必要があります。ただでさえ冬場はバイクに乗るのが億劫になる(と言われる理由を身をもって理解した)ので、さっとできる防寒がいいなあと思いました。

そこで、ひとまず下半身に絞ってということで、オーバーパンツを探すことにしました。バイク用のオーバーパンツをあれこれ見ているのですが、結構良いお値段します。

どうしようかなぁ、でも寒さには勝てないしなぁなどとさらにネットをさまよっていると、「ワークマン」という単語を頻繁に出てきます。特に通勤にバイクを利用されている方たちにとって、ワークマンのウェアはどうやら相当馴染みがあるらしい。いやでも、なぜワークマンでバイク? 現場作業系の人たちの洋服売ってるところでしょ? 社会人生生活≒事務員のインドアな自分が行ってもいいところなのか?? と疑問が尽きません。

ただ、ざっとネットで読んだ範囲をまとめると「機能性高い」「値段は安い」ようするに「コスパがいい」ということで、随分前からバイク乗り(特に通勤通学利用者)には知られた存在だったようです。

これはワークマン側も理解していたようで、最近ではライダー向けの商品などもある様子。ホームページのライダー御用達系統の商品には、このような「ご注意」の記載があります。

雨の日の雨具としてご購入をご検討されているライダーのお客様へ

SNS等の口コミでバイカーに大好評をいただいておりますが、こちらの商品は耐水圧8,000mmであり、雨の日にバイクで着用した場合、完全に防水対応できる耐水圧仕様ではございません。

バイク専用耐水圧は15,000mmとなっており、類似商品のイージスシリーズではBIKERS(バイカーズ)となります。防寒対策としてのご使用であれば自信をもっておすすめできる商品になっておりますので、雨具としてのご使用をお考えのバイク乗りのお客様はご理解の上、ご購入をよろしくお願いいたします。

完全にバイクでの利用が視野に入っています。

ネットであれこれ悩んで、まあ自分の用途ならこれか、ということで「360°リフレクト透湿防水防寒パンツ」に目星をつけ、近所のワークマンに人生初ワークマンデビューし、購入してきました。

この商品にした理由ですが、まずは防寒。店頭で手にとっても、全体に綿が入っていて明らかに暖かそう。防風を謳っていることからも、きっちり風は防いでくれそうです。さらに「360°リフレクト」の部分。どこまで明るく反射するのか分かりませんし、そもそも夜は乗らないつもりです。しかし安全性にプラスの要素があるのはポイントが高い。

防水については、雨の日も夜間と同様避けられるなら避けるつもりなので、そこまで強固な性能は望みません。「耐水圧/8,000mm」がどの程度なのか素人には分かりませんが、たぶん問題はないかと。

そしてもっとも重要な点、値段が安いこと。定価の\3,900で購入しましたが、この値段でもっとも期待する「防寒」機能が十分なら、それだけでもうオーケーです。

review(詳細)

unboxing(開封)

帰宅してから、普段クロスカブに乗る時に着用しているズボンの上に履いてみると、ちょっとキツめ。もう少し全体がダボッとしているのかと思ったのですが、意外にタイト。しかし履けないことはまったくなく、むしろピッタリしているので風が入る隙間がなくて良いのではないかと思います。

保温性能は、高そうです。履いて部屋の中でしばらく過ごしているだけで、下半身が暖かくなってきます。全面的に綿が入っているようで、これは普通のズボンで走るのとは雲泥の差だとこの時点で確信しました。

裾にはファスナーが付いています。このお陰で、脱ぎ履きはわりとしやすいです。ただ、もうちょっと上まであるとより良いかなと。長さが渡しの場合はスネの真ん中あたりまでなので、もうちょっと上、膝下くらいまで上がってくれないと、ブーツなどを履いたまま脱ぎ履きはちょっと厳しいのではないかと思われます。しかしこのお陰でオーバーパンツとして履いた場合、中のズボンの裾を整えてからチャックを下ろせば変な形でめくれたりせず、ぴしっとまとまります。

Workmanの360°リフレクトオーバーパンツ。前側。右側がフラッシュを炊いて撮影したもの。膝の少し上辺りが白く反射しています。

それから気になっていた360℃リフレクトですが、部屋を暗くしてiPhoneのフラッシュを焚いて撮影してみました。前側と後ろ側ですが、けっこう凄い反射です。安全対策としてもこれは効果が高そう。上の写真が前側、下の写真が後ろ側です。いずれも右側の写真が、部屋を暗くしてリフレクト部分を光らせようとしたものです。

後ろ側。右の暗闇で光を当てた写真から、商品名の通り、反射素材はぐるっと脚を360°囲むように使われているのが分かります。

feeling(使用感)

翌日、さっそく履いて1時間ほど走ってみました。気温は8℃前後。

いや、これはすごいです。まったく寒さを感じません。走行中も風が入ってくることがなく、また体温が奪われることもない。極めて快適。

私が乗っている範囲で確認できないのは、まず気温が氷点下だった場合。これは分かりませんが(そんな気温でバイクに乗ることがあるのか不明ですが)、0℃まではこれで行けるのではないでしょうか。

それから、速度域がもっと早いバイク。もちろん、乗るバイクや出すスピードによってこのあたりの感覚は変わってくるので一概に言えないことですが。私が乗っているクロスカブ、この日も最高速は時速60km程度です。高速道路だったり、また巡航速度が速い場合まではちょっと分かりません。

最後に、雨が降る中での防水性能や透湿性能も同じく不明です。基本的に雨の中では可能な限り乗らないつもりで、現在まで雨の中での走行経験はありません。

以上、わからないことは多々ありますが、カブで走る範囲なら、気温が1ケタでも非常に快適。購入は正解で、ただひたすら満足です。

pros and cons

Pros(良いとこ)

  • あったかい。防風防寒性能は文句なし
  • 価格(\3,900)
  • 安全性。反射素材が使われているので、夜間の安全面へも効果が期待できる

cons(イマイチ)

  • 裾のファスナーがもう少し長く開くと脱ぎ履きがしやすくていいかな

おわりに

脚が冷えないだけでこれほど快適だとは。防寒の重要性とワークマン360°リフレクト透湿防水防寒パンツの効果の大きさを実感しました。これはお勧めです。