クロスカブにリアボックスを装着:事前検討編

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クロスカブ、もといスーパーカブを初めとしたカブシリーズは、その積載性が広く知れ渡っています。しかし購入時点ではシート下のスペースなどはなく、荷台がついているだけ。したがって、荷台に箱を着けるなどしなければ積載性ゼロです。

ということで「箱を着けよう!」となったのですが、非常に悩みました。「事前検討編」では、候補にあげた箱のリストに基づいて、実際に買うまでにアレコレと考えたことなどを。

カブの積載性

最初にも書きましたが、 クロスカブに限らずカブ系統のバイクは「積載性が高い」と言われる一方で、何かを入れておく場所は「素」の状態ではついていません。これがスクーターであれば、シートをパカっとあけたいわゆる「メットインスペース」があるのだけど、カブ系の場合、そこはガソリンタンクで埋まっています。

カブ系で言われる「積載性の高さ」は、荷台のキャリアに(ほぼいくらでも)大きな箱がつけられます、という意味だとすぐに分かります。すれ違う郵便配達のバイクがあったら観察してみて欲しいのですが、カブ以外のバイクに着けると、明らかにバランスがおかしいサイズの箱が着いています。そして中に入ってるのは紙束で、これは本屋で棚卸ししたり、それこそ年賀状配達のバイトをしたことがある方なら、中身が如何に重たいかも想像出来ると思います。つまり、何もしなければ何も積めないけれど、その気になればいくらでも載せられる(と錯覚するほどの)積載が可能なのがカブ、ということです。

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もちろん人によってはフロントキャリアをつけてそこに何かを載せたり、またベトナムキャリアや弁当キャリア、センターキャリアなどと呼ばれる、レッグスルーの場所に設置するキャリアをつけるなどして、さらに積載量を増やしています。もっと言えば、箱なんかをつけなくても、荷台にゴム紐などで縛り付けてしまうやり方もあります。

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積載方法としてはこのように色々と可能です。ただ自分の場合は日常使用が念頭にあるので、気軽に出し入れをしたい、雨風からも守りたい、ということを念頭に置くと、やはり箱をつけるのが一番だろうという結論になりました。

箱の条件

箱の条件といっても、たいしたものはありません。たいしたこと無いと考えていたのでこの後でアレコレ悩む羽目になったのですが、最初に想定したのは次の3つくらいです。

  1. 四角い箱
  2. できれば鍵付
  3. 容量は大きいほどよい(けどバランスを崩すようなのは避けたい)

四角い箱

最初の「四角い箱」については、もう完全に好みの問題です。

クロスカブ購入を考えてから街行くバイクをそれとなく観察すると、箱で一番多いのは流線型というか、かまぼこ型というか、そういう形状。たぶんバイクの場合、空力抵抗なんかも関係するのだろうと思います。

調べてみるとGIVIやSHADというメーカーのものがメジャーだとわかりました。箱としてのデザインは、これはこれで格好いいのだけど、どうもカブには似合わない気がします。カブに着けてる人も沢山いて、これは完全に好みの問題です(GIVIからは、後述のリストにもあるように四角いデザインの箱も出ています。でもかまぼこ型がメインっぽい)。あとGIVIの場合、台座から取り外しやすい、というメリットもあるらしい。土台と箱部分がけっこうかんたんに外れるみたい。便利だとは思うけれど、形状はできれば四角がいい。 好みです。

デザイン以外の点で自分が「四角い箱」にこだわるのは、おそらく丸いより四角いほうが使い勝手もいいと考えたからです。

角が丸くなっていない、立方体のボックスタイプの方が、おそらくモノを出し入れする時はやりやすい。これは自分が普段通勤に使っているリュックサックを、一般的な涙型から四角いタイプに買い替えて実感していることでもあります。

リュックとバイクにつける箱は違うだろう、という意見もごもっともです。それでもなんとなく四角いほうが使い勝手が良さげだと思い、ボックス型に絞ることにしました。見た目の好みと使い勝手の思い込み、どちらも極めて主観的な理由です。

できれば鍵付

2.「できれば鍵付き」は、荷物を入れっぱなしでバイクを離れた場合を考えて、一応鍵がついていたほうが良いと思ったからです。

ただしネットを検索すると、多くのメーカーが「鍵はついてるけど、貴重品を入れっぱなしにしないように」的注意書きを沿えています。車の中に入れるのとは考えるまでもなく異なるわけで、そこまで強固なものを期待する方が難しいということでしょう。

ただ、鍵があるとないとでは安心感が違います。本気で中の物を盗もうという人には効果が無いかもしれないけど「鍵がついてるぞ」と面倒な気持ちを起こさせることができれば、それはそれで意味があるかと思ったりします。

容量は大きいほどよい(けどバランスを崩すようなのは避けたい)

これはもう、間違いなく大きいに越したことはないはず。大は小を兼ねます。間違いない。

だけど(そもそも検討している段階で箱着きバイクに乗っていないのだけど)、あまりに大きいのは走行中にバランスを崩しそうで怖い。カブ乗りの方々のブログを見ていると、大きな箱をつけていると横風の影響を感じる場面もあるみたいですし。

また、大きければ中に入れたくなるのが人情というもの(私だけ?)。詰めるだけ詰め込んだ場合、中の荷物が移動して「振られる」可能性も考えられる。いや、詰め込みまくればむしろ動かないのか。もう分かりません。実際にどんなものかは、つけてみないと分からないし乗ってみないと分からない。なので、これはもうイメージで決めます。なんとなく収まりがよいと「感じられる」もの。

ただし、一応の基準はあります。それは普段使ってるリュックがそのまま収まると良いな、というもの。通勤に使っているリュック(内勤なので、カバンは割りと自由)が44×31×20(cm)というサイズなので、これがすっぽり放り込めるサイズであることが最低基準。ただスーパーに寄って帰ることなんかを考えて、多少は余裕がほしい。

良さそうな箱をリストアップ

そんなこんなで、半分以上はイメージという恐ろしい条件を下敷きに、街中で使ってるのを見かけて「お、いいな!」というのを後で調べたり、とりあえずネットで調べたりを繰返し、リストアップしたのが下記。結構色々な箱が世の中にあることを知り、驚愕しました。

調べればもっと出てくるんだろうけど、ひとまずこのあたりで打ち止めにして比較。

14種類の箱リスト

14種類。メーカーは5つ。容量の小さい順に、30リットルから78リットルまで並べてみました。価格はこの記事を書いた時点の定価です。その他詳しい情報は、メーカーの公式ページなどでご確認お願いします(商品のリンクがあるものは、クリックするとAmazonの該当商品ページが開きます)。

メーカー品名サイズ(長さ×幅×高さ:単位mm)容量(単位:リットル)価格
アイリスオーヤマ RVBOX 密閉 カギ付 460455×361×35130¥2336ダークグレー・ダークグリーン(蓋は白で共通)
アイリスオーヤマ 職人の車載ラック専用 ボックス MHB-460455×361×35130¥2900ブラック(鍵部分オレンジ)
JMSラゲージBOX M(B-7)420×360×32039¥17000白・黒
ホンダラッゲージボックス401×323×30539¥8295
HEPCO & BECKERALU EXCLUSIV トップケース500×360×300 40¥57700シルバー
GIVITrekker Outback OBK42A/B454×409×32342¥54000シルバー(A)・ブラック(B)
JMSNEWラゲージBOX M(B-27)435×380×33549¥19000(セキュリティ仕様)白・黒
JMSラゲージBOX L(B-6)470×390×36056¥20000白・黒
ホンダビジネスボックス485×385×31558¥13650(ワンタッチロックタイプ)グレー
GIVITrekker Outback OBK58A/B555×454×32358¥67000シルバー(A)・ブラック(B)
JMSNEWラゲージBOX L(B-26)480×410×37065¥22000(セキュリティ仕様)白・黒
JMSラゲージBOX EX(B-22W)470×480×40566¥40000(セキュリティ仕様)白・黒
JMSB-15エキスプレス“B”BOX600×410×41073¥30900(セキュリティ仕様)
JMSB-18エキスプレス“D”BOX600×410×46078¥30900(セキュリティ仕様)

アイリスオーヤマ

ホームセンターで売っているからか、通称「ホムセン箱」というらしい。

「ホムセン箱」というジャンルで考えるならもっと種類はありますが、最初から鍵付き、ということでこちらをリストアップ。

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ホームセンターで手に入る手軽さ、値段の安さは魅力。1年ごとに買い替えとかでも全然許容範囲な値段設定。しかし買い換えようにも、耐久性も数多のカブでの使用報告を読む限り、折り紙付きと言っても良いと思う。数年は余裕なのでは。

ただ自分の場合は、取り付けが出来るのか、という問題がある。ホムセン箱を利用している人たちは、ほんとに色々な工夫をしている。取り外し易さを優先してロープで縛り付けたり、また自作の保持金具(ステー)を作成したり。すごいなぁと感心するばかりで、自分にできるかは不安。しかし、やはり安さは魅力。

そして、なぜか同じ形状なのにブラックになると「職人の車載ラック」というシリーズになるらしい。こっちの方は、クロスカブに結構似合う気がする。最初に探していた時はこの色の存在は知らなかったのだが、ブラックを見つけた途端に、自分の中で急上昇。

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HEPCO & BECKER(ヘプコ&ベッカー)

格好いい。とにかく格好いい。クロスカブにこちらをつけている方も、ネットではチラホラ。クロスカブに似合う。ほんとに格好いい(3回目)。

しかし、値段が高い。HEPCO & BECKERもいくつか種類があり、ALU EXCLUSIV が特に格好いいのですが、トップケースは容量40リットルが定価で¥54,000。 他にエクスプローラーなど(この45リットルも格好良い!)シリーズがありますが、どれも恰好良くサイズもジャスト(けど良いお値段)。悩みます。

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GIVI (ジビ)

上で「流線型ではなくて四角いのが良い。GIVIとかよく見るけどちょっと違う」みたいに書きました。実際、GIVIとしてよく見るのはこういう後部が流線型ですぼまったものが多い気がします。しかしGIVIからも四角いのが出ていました。そして、格好いい。こちらもとにかく格好いい。クロスカブにこちらをつけている方も、ネットではチラホラ。クロスカブに似合う。ほんとに格好いい(あわせて6回目)。

しかし、値段が高いのもHEPCO & BECKERと同じ。 GIVIのTrekker Outback は、見た目も好みだし容量も58リットルとすごく良いのだけど、定価で¥67,000。

すごい。GIVI4つで、だいたいクロスカブ一台分。 今の自分にはちょっと手が出ない・・・

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HONDA

ホンダの純正品からは、2種類。純正、というところに強く惹かれる。

ラッゲージボックスは、見た感じ直方体っぽい。警察のバイクとかについてるのをよく見る気がする。もうちょっと大きい方がいいかな。

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ビジネスボックスは、サイズと容量がちょうどいい感じ。色はグレーしか選べない様子。購入するクロスカブがボスグレーメタリックならこれが一番似合うと思う。

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とりつけはどちらも「穴を開けて、固定する」方式しかない様子。実際、取り付け用のアタッチメントも純正として販売されています。しかも、どうやら自分で穴明け加工をしないといけない辺りが不器用な自分としてはハードルあがる。

でも純正というのはやはり惹かれます。

JMS

最後にJMS。聞いたことがないメーカーでしたが、ネットで見つけて各種レビューを読みあさった限り、バイク便などのボックスを作るメーカーとして非常に評価が高いところみたいです。そういえば、近所にあるカレーのCoCo壱番屋が使ってる配達バイクも、このメーカーのやつっぽい箱を積んでる。

色は白と黒。「ラゲージボックス」と「NEWラゲージボックス」の2種類があって、どう違うのか今ひとつよくわからなかったが、デザインと「セキュリティ仕様」が選べるか否か、の点らしい。セキュリティ仕様が選べたほうがいいので、基本的に「NEWラゲージボックス」と「エキスプレス」で考えることにする。

エキスプレスボックス(容量が73リットルと78リットル)は、カブでキャンプツーリングに行く人なんかがチョイスする様子。画像で見ているだけでも、これはでかい。確かに荷物が多いキャンプにはうってつけだろう。日常だと少々大きいか。

そうするとラゲージボックスのM(B-27)かL(B-26)かEX(B-22W)の2つが候補にあがります。

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ただEX(B-22W)の重箱のような蓋は、自分の使用目的からすると、あまり使いみちがイメージできない。

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まとめ(まとまらず)

お金が無尽蔵にあればあっさり決まるのですが、そうもいきません。実際に取り付けたこともないままアレコレと悩んでも仕方ないので、安いのでとりあえず装着しつつ、使い勝手その他の経験値を蓄積していく、という方針に落ち着きました。

というわけで、次回の「クロスカブにリアボックスを装着:アイリス箱編」に続きます。

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