昨日(【小型二輪MT教習:その2】第一段階(1/5)はじめてのバイク【小型二輪MT教習:その2】第一段階(1/5)はじめてのバイク)に引き続いて教習所へ。第1段階の第2教程に行ってきました。
詳細はまた別の機会に書こうと思いますが、前日の復習とコースの記憶を目的として、自分なりにイメージトレーニングらしきことをやっていきました。教習への効果はわからないながらも、今回何をやるかはだいたい把握しているつもり、になっていたのですが。
いきなり盛り沢山な教習メニュー
プロテクターをつけて教官と挨拶すると、思ってもいない言葉が出てきました。
「今日は、自動車との共用コースに出て(この教習所は、バイク専用のS字とかクランクが設定されたコースがあります。この時点でそちらしか走っていません)、急制動という時速30キロから急停止する、というのをちょっとやってもらおうと思います。あと、S字とクランクと、それから一本橋ですね。頑張っていきましょう」
いやいや、それはちょっと盛りだくさん過ぎないでしょうか? と言うわけにも行かず、バイクに向かって歩きはじめます。小型MTの教習が必ずこのペースで行くのかどうかはわかりませんが、ネットでよく目にしていた「やること多くて忙しい。というか普通二輪MTだって忙しい。基本的に忙しい」という情報が正しいことを、2回めにして理解しました。
教習が始まると、いきなりエンスト。昨日は多少コツをつかんだつもりでいた半クラッチがうまく行きません。「もっとアクセルをふかしていいですよ」などとアドバイスをうけて、やっと前に進み始めました。
外周走行
まずはウォームアップ代わりなのか、外周を何度か走ります。
特にギアチェンジがスムーズでないこと、また止まる時にギクシャクしていることなどを何度も注意されました。実は、減速とシフトダウンが実はよくわかっておらず、スピードを落とすときとギヤを落とす時、どちらも軽くパニックになっています。
教官からは「まるでライオンに追いかけられているように見えます。何も追ってこないので、そんなに焦らなくて大丈夫。しっかりと減速してからギアを落としましょう」と言われてしまいました。
車用コースへ
走行していると、教官が400ccのバイクに跨って「後に着いてきてくださいね」と先導をはじめます。そのまま車用コースへ。
必死で着いていこうとするのですが、教官が速い! 速いというか、滑らか、スムーズ。気づくと車間距離が開いてしまい、こちらは余計にアタフタとしてしまいます。
車用コースは当然ながら他の教習車も走っているし、信号なんかもあります。レーンも2つ以上の箇所があったりして、矢継ぎ早にインカムで説明されるのですが、正直全部消化できていません。もっとも、こちらのヘルメットにはマイクがないので、質問しようとしてもその場では無理なわけですが。
急制動
ある箇所で、教官が自分の横にとまるよう指示しました。「あそこにコーンが見えますね? ここからスタート、すぐに2速にあげて30kmまで加速、そこから3速にあげて30kmを維持します。コーンを前輪が超えたら、右手でフルブレーキ。これが急制動です」
あまりに簡単に説明されたので、軽く血の気が引きました。そんなさらっと説明しないでくだしあ。特に注意されたのは次のようなこと。
急制動の注意事項まとめ
- コケたらそこで検定中止です。
- ちなみに、停止線をオーバーしても中止です。
- 同じ中止なら怪我の危険が無いように、そのまま前に進んじゃって下さい。
- 基本的に右手の前輪ブレーキで止まります。
- 右手のブレーキは「速く引かないで下さい。速く引くとタイヤがロックして転びます。速く引かずに、強く引く。何を言ってるか分かりにくいと思いますが、こんな感じです」
最後の「速く引かずに、強く引く」あたりは感覚としてまるで理解できず、本当に何を言ってるかわからなかったです。ただ、「転ぶ」という単語に身体が固まります。
その後、2度ほど挑戦。1度目は加速のギアチェンジでまごつき、気づいたらもうコーンが。止まると停止線を大きくオーバー。
もっとブレーキ強くかけても大丈夫ですよ、と言われる。ビビリがバレたな……。
そして、時速30km出てはいるけど、あまりメーターを見すぎないようにとも。
メーターに限らず、つい下を見てしまう癖はこの日何度も注意されました。発進時やギアチェンジの時、停車する瞬間など、足元やメーターにどうしても目をやってしまいます。「下を向くとバイクの傾きがわからないので転んでしまいますよ」という説明はよく分かるのですが、無自覚にやってしまうのでいかんともし難い。気をつけるしかないのですが……。
2度めの挑戦は、なんとかとまれました。30kmかっちり出ていた自身がないのですが「ま、そんな感じで大丈夫でしょう」と。ホントですか教官!? その後、また教官について2輪コースに戻りました。
1本橋
本当に「間髪入れず」という感じで、一本橋行きましょうと言われます。一度教官がやって見せてくれるのですが、このあたりで私は気づきました。「あまりに簡単そうにやるので、レベルが違いすぎて実はあまり参考にならない」可能性に。もちろん見せて貰えることでイメージはつくしありがたいのですが、もうちょっとフラフラするものだと思ってました。
一本橋の注意事項まとめ
- 進入時にコーナーの奥を通って、なるべく一本橋の正面にまっすぐ停止する
- 出発前の右後方確認忘れずに
- 半クラッチでちょっとずつ進む。右手の前輪ブレーキは使わない
- 落ちそうになったら身体でバランスを取ろうとせず、ハンドルを左右に振る
- それでも落ちそうになったら、粘らずに落ちてそのまま走る
- 視線は橋の終わりと、さらに遠くの壁を交互に見るように。下を見ない!
- ニーグリップ大事!
上のことを何度も頭の中で繰り返しながら、渡ります。
なんと1回目で成功!
小型MTはクリア条件が5秒以上だそうですが「いまので6秒くらい」と言われました。
その後4回ほど挑戦して、合計で成功4回、失敗1回。ニーグリップが思いの外大事な印象です。なんかあっさり終わってしまった感じで、もっと練習しないと不安で仕方がありません。が、教習は次に進みます。
S字カーブとクランク
S字は2速、クランクは1速。そのものが難しいというよりも、前後の安全確認やウインカーを出すタイミングのほうが難儀しました。一応注意点としては伺ったのはこんな内容。
- S字は車体を倒して進む
- クランクは、ハンドルで曲がる
- どちらも速度調整は、右足の後輪ブレーキで
- 視線が大事。下を見ない。行き先を見ておく
その後は1段階の見極めの容量で何度かS字、クランク、一本橋を繰り返して時間に。あっという間です。
次回はシミュレータ教習。4日ほど日があいてしまうので、ひたすらイメージトレーニングに励もうと思います(普通二輪コースにすればよかったかなぁ……)
本日の反省
- クラッチとギアチェンジ、ブレーキとアクセルを同時に動かせない。減速や停車の時は、特に混乱します。
- 「下を見ない」と何度も注意されてしまった。原因は上の操作の不安が大きい気がします。すぐにギアがどこに入っているか確認したくなるんですよね。意味が無いのに、ちゃんとステップに乗れているか、とか見たくなってしまう。このクセははやくなんとかしないとマズい気がします。
- ウインカーのキャンセルを頻繁に忘れてしまう。今日は3回のうち2回は忘れました。そのたびに教官に指摘される。いかにいっぱいいっぱいか。
- バイクは傾けない。今日は特に初めて車用コースに出た時に焦りまくって、何度もエンストしてしまった。それはしょうがないのだが、つい傾けてしまって転びかけた。初日に教わった「バイクは常にまっすぐ(地面と垂直)に」を忘れないようにしないと。
- 急制動怖すぎるが、ビビらずに一つ一つやること
- 一本橋は、ニーグリップと視線を遠くに。
次回(【小型二輪MT教習:その4】第一段階(3/5)はじめてのシミュレータ)に続きます。