小型二輪MT教習、前回のシミュレータ(【小型二輪MT教習:その4】第一段階(3/5)はじめてのシミュレータ)を挟んで第4回目は再び実車。なんとなく慣れてきそうで、しかし毎回課題が増えていきます。
本日は5周ほど二輪コースの外周を回ってウォーミングアップ、そのあと本日のメイン課題の「一本橋」が前半、後半は坂道発進、という流れでした。坂道発進でドハマリすることになりました……
1本橋を練習
本日の前半は、何度も一本橋を練習。
実は、一本橋で落ちたのは1回だけ。これだけ考えるとそこまで苦手ではないようにも思いますが、恐怖感がなぜか消えません。これは恐らく、クラッチとブレーキの使い分けとか、前輪ブレーキと後輪ブレーキの役割の違いが分かってないとか、ようするにバイクという乗り物が分かってないせいだと考えています。
それなら、そこを理解すればいいのにと思うのですが、今ひとつ違いがつかめません。
一本橋のアドバイス
基本的なアドバイスとして、教官が毎回口にし、そして自分でも意識しているのは、視線とニーグリップ。
視線は遠くへ
この教習所、一本橋は敷地の隅っこにありまして、前方はコースを経て敷地の外に立っているアパートまで見通せます。怖くなってもとにかくアパートの一角を見続けるように言われ、それに従っています。
確かにちょっとでも下(一本橋)を見てしまうと、車体の揺れが大きくなります。橋から落ちたのはまさに視線を下に向けたときだったので、この失敗は一度きりにと遠くを見続けるよう心がけています。
ニーグリップ
これは色々なところで言われます。とにかく「自転車と違ってバイクは重い」ことをどうしても忘れがちになるのか、少しでも緩んでると教官から注意が。
そもそも自転車の場合は「車体を挟む」という感覚はありませんし(高い自転車とか分かりません、ママチャリの場合)、倒れそうになっても上半身を反対に振ったりすれば立て直せます。先日注意された、右手のブレーキの握り方もそうだし、意外と自転車の癖が体に染み込んで悪さをすることがありそうです。
なぜか突然「でんでん虫の歌」
そういう事は気をつけているのですが、通過タイムはどう頑張っても6秒ギリギリ。一応クリアタイムではあるものの、あまりに余裕がありません。
進入速度が速すぎるのか、前輪ブレーキをもっと使うのか、いや後輪ブレーキなのか、と自分なりにあれこれ考えつつも繰り返し一本橋をやっていると、教官からアドバイスがありました。
「でんでん虫の歌」を頭の中で歌いましょう!
思わず声に出して「はい?」と言ってしまいました。「で~んでん む~しむし か~たつ~むり~♫」のあれですか? と聴くとそうだと。それを頭で歌いながら一本橋をやって下さい、というなんとも奇妙なアドバイス。首を傾げながらも次のトライで歌ってみると……
なぜか倍近く(10秒前後)にタイムが伸びた!?!?
教習所に通った期間の中で、これは本当に印象的な出来事の一つです。その後何度やっても「でんでん虫の歌」を歌っている限り、一本橋で10秒がほぼ安定して出せるようになりました。
教官に「何故なんですか?」と一応聞いたのですが、笑って答えてくれず。
なにか重大な秘密があるのかもしれません。とにかく、私にとってはブレイクスルーとなる劇的な効果をもたらしたアドバイスでした。
坂道発進で難儀する
そして「じゃあ坂道発進行きましょう」と次の課題に。これが私にとって超絶難関でした。
坂道の中腹でエンストを繰り返すこと20回超。最後は教官もちょっとイライラした感じになられてて、ちょっと申し訳ないことに……。
「1つずつやりましょう」と何度も言われます。言われていることは分かってるつもりが、どうしても体が動かないんですね。
エンストの原因ははっきりしていて、半クラッチのホールドができていないから。基本的に坂道発進の手の操作は、次の3つを順番に行います。
- アクセルあける
- 半クラッチでホールド
- 徐々に後輪ブレーキを離す
これを教官が言うように「一つずつ」やれば問題ないのですが、3をやってる間になぜか左手のクラッチをパッと離してしまうのです。そうすると、エンスト。もうね、最後は泣きそうでした。なんとか最後は発信することが出来て、ここで時間になって終了。
教習棟に戻ると別の教官に「坂道、長かったですね」と笑いながら言われました(笑)
初めて転ぶ
そういえば、初めて転びました。
といっても低速だったので、バイクだけ倒してしまった感じです。今日は前半の割とうまくできた一本橋からの、後半で坂道発進ドハマリの落差が酷く、ちょっと気が抜けた時にコケました。
気をつけないとなぁと落ち込みながら、本日の教習を終えました。
本日の反省
- とにかく半クラッチ。急に握る、急に離す、という動作をしない。
- 一本橋の時、前輪ブレーキを低速で使いすぎるとガクガクしてしまう。基本的に後輪ブレーキで。
- でんでんむしむしカタツムリ!
次回(【小型二輪MT教習:その6】第一段階(5/5)気付けば第一段階最終回)に続きます。