コミネの3シーズン用WP(ウォータープルーフ)パーカー、JK-122(ゲン)を3シーズン着用した感想です。
background(いきさつ)
カブに乗るにあたり、とりあえず決めたのは「安全対策をしっかりやろう」ということです。なにせ自分の運転能力が低いし、バイクはやはり事故が怖い。最低限のプロテクターは装着しようと思い、あれこれと探していました。
色々と調べた結果、上半身に関してはプロテクターが入っているジャケットが良いのではないか、という結論に達しました。とりあえずそれを着ればよいので、装着が面倒になってプロテクターをつけない、ということが防げるかなと。
choosing and buying(品定めと購入)
色々と調べ範囲で、やはりコストパフォーマンスでコミネかなと結論に達しました。値段に比して、プロテクターがしっかりと入っています。
特に気にしたのは、バイク事故の死因として頭部に次ぐ第2位である胸部を守るプロテクター。高級品にはだいたい装備されているのですが、ある程度安価な製品から胸部プロテクターが入っている製品は、調べた範囲でコミネが一番豊富な印象でした。
いくつか候補はあったのですが、胸部プロテクターがついてる中でもっともカジュアル寄りというか、カブでも違和感がなさそうなパーカータイプということで「JK-122 ゲン」を選びました。色はブラック。商品名はいちおう「ゲン」なんでしょうか。意味はよくわかりません……
ちなみに、よく似た製品で「プロテクトソフトシェル ウィンターパーカ- イフ JK-579」という商品があり、違いがよく分からずに悩みました。最初はポケットの位置とデザインが違うのかな? と思った程度なのですが、値段は「JK-579 イフ」の方が3,000円ほど高くなっています。製品としてはイフの方がよく売れているようで、ネットのレビューなどはこちらの方が豊富にあります。
違いとしては「イフ」が秋冬専用の完全ウィンター向けなのに対して、購入した「ゲン」の方は3シーズン対応になっています。ベンチレーションが胸についていたりと、「ゲン」の方がやや薄手なのではという印象を受けました。カブはそこまで走行速度が速いわけでもないし、寒かったら着込めばいいかな、と「ゲン」を購入することにしました。
review(詳細)
spec & price(仕様と価格)
メーカー:コミネ(KOMINE)
品名: WPプロテクション3Lパーカ- ゲン(JK-122)ゲン
定価:¥15,000
feeling(使用感)
私は身長174センチ、体重70㎏。Yシャツのサイズは首回り41、袖長84センチを普段着用しています。このようなごくごく中肉中背の体形で、Lサイズを購入しました。
サイズ感としてはやや大きいというか、ぴったりと着たければMがいいかなという印象はあります。しかし、冬は中に薄手のダウンジャケットを着こんでちょうどな感じです。結果としてサイズ感としては正解だったと思っています。
ただ、袖がちょっと長め。また、全体的に素材は固めで、スウェットのパーカーのような柔らかさはまったくありません。防風と防水機能があるので当たり前ではありますが、中に入っているプロテクターもあいまって、着心地はごわごわとしています。ただし、まったく不快ではなく「守られている」感じがあって個人的に好きです。
脱着可能なフードがついています。私は使わないので、外してしまいました。
ポケットは基本的にお腹に2つあります。胸にもポケットのようなジッパーがついているのですが、ここは胸ポケットではなく、ベンチレーション用のメッシュになっています。中にものを入れるような作りにはなっていません。
ベンチレーションは上腕部と、あと背中にも横に開くものがついています。このベンチレーションが非常に便利で、気温が20度前後の時は全開にすることで、熱気がこもらず快適に走れます。
また、気温が20度を下回った時に開けたままだと、はっきりと風が抜けていく感覚があります。太陽が出ていないと、少し寒いくらい。
気温20℃を大きく下回った場合、ジャケットの中に着ているものによっては、ベンチレーションを締めても少し寒いかもしれません。このあたりは3シーズン用なためか、少し薄手な印象があります。それでも10度を下回るまでは、中にダウンジャケットを着こんで十分に対応できます。
ジッパーを利用して内側にライニングジャケットをつけることもできますが、私は普通にユニクロのダウンジャケットを中に着て、その上からパーカーを羽織っています。機能としてはまったく不満は無いので、今のところ専用品は買っていません。
ちなみに10度を下回った時は、パーカーの上に少し大きめのコートを着込んでいます。そこまですると、だいたいいけます(が、苦行です)。あまりこのパーカーの上に何かを着ることは想定されていないと思うのですが、中に着込んでも違和感はありません。
肝心のプロテクターは、胸・肩・肘そして背中に入っています。
写真は胸部のプロテクター。固くて頼もしいです。
製品名にWP(ウォータープルーフ)と入っているだけあり、止水ジッパーが使われています。バタつきを抑えるためのベルクロもついており、風の侵入をしっかり防いでくれます(カブの速度域だと正直あまり関係ない・・・)
pros and cons
pros(良いとこ)
- 豊富なプロテクターが最初から装備
- 装備を考えると圧倒的に値段がリーズナブル
- 耐久性十分。3年ほど着ましたが、今のところほつれたりもなく使えています
- とりあえず羽織ればOK、という気軽さ
cons(イマイチ)
- 袖口を止めるプラスチックのパーツが固いためか、ちょっとひっかけただけでベルクロが外れてしまう。ここはもうちょっと柔らかい素材で、ぴったり留まるように作ってあれば完璧でした。
まとめ
ビギナー向けのプロテクター入りジャケットとして、非常に良い製品だと思います。