これまでに書いた2つの記事、「クロスカブにリアボックスを装着:事前検討編」と「クロスカブにリアボックスを装着:アイリス箱編」の続きです。
アイリスボックスを手配したは良いのですが、固定方法が問題になりました。最終的にはリアボックスを荷締めベルトで固定する方法を選択しました。選択に至るまでのちょっとした悩みの記録です。
background(いきさつ)
inception(発端)
カブ系の先達のブログを読んでいて、いつも思うことがあります。おおよそ次のようなことです。
「なぜこの人達は、こんなに工具や道具を持っているのだろうか」
「なぜこの人達は、こんなに工具を使いこなしているのだろうか」
「なぜこの人達は、バイクとか機械とか工具とか一連のものに詳しいのだろうか」
このような疑問を思う点でお察し頂けると思いますが、私は一切こういうものは持っていません。ドライバーくらいはあります。あとマルチツールも持ってますが、まあそれくらいです。電動ドライバーだのドリルだの、インパクトなんとかだのは、一切持ってません。じゃあ付けるのに買うか? と言われるとこれまた他で使いそうもないのでなんかもったいない気もします。
あとですね、技術がありません。道具がないということは、要するに経験値がないわけで、取り返しがつかない加工をする自信がありません。
悩んだあげく、ベルトでアイリス箱を固定することにしました。
choosing and buying(品定めと購入)
どういうベルトが良いのか調べたのですが、「荷締めベルト」という、バックル付きの耐荷重の高いベルトが存在する事が分かり、こちらを購入することにしました。
もともとアイリス箱にはベルトを通すための穴が開けられています。これを利用しない手はない、と耐久性の高いベルトを物色します。
review(詳細)
spec & price(仕様と価格)
品名 :荷締めベルト エンドレス100kg 幅25mm 長さ2m 2本セット
メーカー:FREAK
サイズ :幅25mm、長さ2m、厚み1.2mm
破断荷重:100kg
最大使用荷重:50kg
ベルト材質:ポリエステル100%
価格:¥770
unboxing(開封)
購入の決め手は、色が黒いこと。多くの方が固定に使用しているベルトは蛍光グリーンのものが多いようです。それはそれで目立って安全かもしれまえせんが、反射テープをデザイン性ガン無視で貼りまくろうとしている私としては、さらに色を増やすのはちょっと躊躇します。というわけで黒いベルトを購入。
留め方は、多くの方と同じようにシンプルに2本使って留めます。箱は横置き。
箱は、背中に当たらないように後方に配置。どれくらい先になるのか分かりませんが、キャンプに行けるようになった時に、背中側になにか挟んで見たいと思います。
feeling(使用感:設置とNRゴム板での高さ調整)
そのまま置いてベルトで固定すれば良いかと考えたのですが、どうも高さが合いません。台座のように付いている箱の足が、微妙に引っかかってしまいます。本当に微妙なひっかかり具合なので、これをどうにかしたい。
工具があれば削って解決できるわけですが、先ほども書いたように工具も技術もありません。というわけで、箱を持ち上げて解決することに。写真にあるNRゴムなるもの(高さ20×縦150×横150mm)をホームセンターで2つ買ってきて、箱の底に設置することで解決することにしました。
一つ¥254円、高いのか安いのか分かりませんが、木の板などを買うよりもざっと計算して明らかに安かったのでこれにしました。ゴムのほうが水分なんかにも強いのでは? 振動もうまく吸収してくれるのでは? という素人考えもあったりなかったりです。
商品の頭にあるNRってなんだ? と思って調べてみると、天然ゴムの略称らしいです。合成ゴムより強度と弾力が高いらしいのですが、詳しいことは分かりません。
ただこのゴム、ホームセンターの同じコーナーに置いてあった他のゴムよりも軽く、かつ表面に摩擦があって、ズレなどを防いでくれそうです。それから20mm(2センチ)という高さにしたのは、アイリスボックスの裏も微妙にすべり止めのような凹凸があり、またクロスカブの荷台も平坦ではなく穴が開いていたため、適度に沈んでちょうどよい感じで収まるだろう、という皮算用があったから、なのですが・・・。
pros and cons
pros(良いとこ)
ベルトの固定は問題なし!
しっかりと固定できました。これを書いている時点で200kmほど走っていますが、紐が緩んだり、ガタついたりはまったくありません。耐荷重がどうとか正直よく分かっていませんが、十分な丈夫さだったようです。
箱の中に色々と詰め込んで走ったことも複数回ありますが、バックル部分で緩んだり、ということもまったくありませんでした。
高さ調整のゴム板も良い感じ
また、ゴム板もうまく振動を吸収してくれているように感じています。この後書くように「ゴム版の高さが高すぎるのでグラグラするのでは」とも思いましたが、走っていて背中で変な音がすることもありません。
cons(イマイチ)
ベルト自体に不満は全くありません。値段も安く、必要にして十分、という感じです。
ゴム板の厚みが高すぎた
ただ、ゴム板については(ゴム板自体のイマイチなところではないのですが)両面テープでゴムを真ん中あたりに仮止めして荷台においた瞬間に分かったのですが、明らかにゴムが高すぎました。ゴムだしそのうちヘタってくるでしょうか・・・。これは買う前のリサーチ不足で私のミス。
買い直そうかと一瞬思ったのですが、底面のほとんどにゴムが触れているので、箱がたわんだりはあんまりしないだろうこと、素材としてはわりと正解で、落下につながる前後のブレや振動を押さえてくれるのは間違いないこと、などを考え、このまましばらくいってみることに。
実際にしばらく走ってみて大きな問題は出なかったのでそのままですが、次も同じようにゴムを挟むなら(ゴムの硬さなどにもよるのですが)15mmがベターかと考えています。
まとめ
とりあえず固定、ということであれば、この方法は一番安価かつ安定度も高いと思います。走行中に荷物が落下することはなんとしても避けなければいけませんが、今回の固定方法で今のところは不安無く走行出来ています。
もちろんネジで固定するのがベストだと考えています。しかし穴を開けて固定することで様々な種類の箱を取り付けられそうですが、どんなサイズの箱が必要か、といった事から確認する必要があった自分には、十分なベルトでした。
(そういえばNRゴム板は、本来はどういう目的に使うんだろう?)