タイトル通り、練習を兼ねて、県道20号を通って海まで行ってコーヒーを飲んだツーリングです。そして今回は、先日の失敗を元に購入した防寒装備、山城謹製ハンドルカバーとワークマン360°リフレクト透湿防水防寒パンツのテストも兼ねていました。この日の最低気温は5度前後でした。バイクで走ると体感温度はもっと下がるわけですが、さて、どういう感じになるのか……。
ルートの決定
目的地は高浜観光港の周辺、と決めていました。トイレもあるし、自販機も近くにあるし、海釣りをしている人を長めながらぼんやり缶コーヒーを飲むのがすでにお気に入りです。
では海までどうしようかとGoogleマップを眺めるのですが、今回は、松山市内から山間部(というほどの高さではない感じですが)を抜けて海まで行く、愛媛県道20号を通ることにしました。
このルートを選んだ理由ですが、何よりも「そこまで車通りが多く無さそう」というのが一番。書いてて自分でも情けない理由です。
少しずつですが、クロスカブに慣れて、積極的に走りたいような気持ちが恐怖感を上回ってきました。上回ってきた、と書きましたが、正直まだ恐怖感は消えません。恐怖感の大きなところは、街中や他の車が多いところを走っている時に強くなります。クロスカブはいまいち流れに乗り切れないというか、自分が怖くてスロットルを回せないこともありますし、流れに乗っていても結構無理矢理な追い越しをかけられるときもあります。こういう時は一瞬体が固まる恐怖感に襲われます。
ということは、他の車が少なそうな道を選べば良いのではないか? とGoogleマップで田舎道っぽいところを探すなかで、海に抜けるのに先日とは違う道でも行けることが分かりました。それが愛媛県道20号。
自宅からいったん松山市内に出て、それから山あいを縫って海に至るようなルートです。ストリートビューで見た限り、そこまで車も多く無さそう。道もけっこう綺麗で広そうだし、急カーブやアップダウンもほとんどない感じ。初心者の練習コースとしては丁度いいのでは? というわけで、早起きしてこのルートで海まで行くことにしました。
愛媛県道20号は快適
結論は、正解でした!
週末の午前中だったせいか、ほとんど道を独り占め。そしてなんというか、田舎感にあふれています。他に車もいないため、自分のペース=完全法定速度で余裕を持った走りが可能です。余裕があるので、もちろん事故らないように気をつけながらですが、周囲を楽しむ余裕も以前より出てきます。
よくカブ系統のブログでみかける「トコトコ走る」というのはこういう感じなのか? と思ったり。なんどかよく分からない絶叫を発したことをここに告白する次第です。気持ちよかったんですよ。
海に行き着いて、海岸沿いの道をやはりゆっくりと走ります。この日は天気も穏やかで、ものすごく気持ちがいい。コンビニの看板が見えたのでそこに入り、缶コーヒーを買って休憩。まだ過剰に緊張している状態で、結構疲れます。全ての工程を楽しむためには、まだまだ練習が必要そう。
山間の田舎道が好きかも
しかし今日感じたのは「山あいの道が自分は好きなのではないか?」ということです。海沿いもすごく気持ちいいのですが、山あいの、しかも峠のようにカーブのキツイところではなく(走ったことないけど)、緩やかな高低差が少ない道はとても気持ちいい。こういう道を探して、さらに練習しようと思っています。
防寒具の感想を簡単に
最後に、防寒用品2つの簡単な記録を残しておきます。一言で言うなら、どちらも効果絶大! 先日のように「このままだと事故るのでは!?」と感じるほどの冷えからは開放されました。
山城謹製 ハンドルカバー
まず 山城謹製ハンドルカバーから。
ハンドルカバーは素晴らしいという話はそれこそWebで数多ありますが、その全てが正しいことを実感しました。風が当たらないというだけで、ここまで違うとは。
私はグリップヒーターなるものはつけていないので、ただグローブをつけた手を突っ込んでいるだけです。1時間程度走れば若干の冷たさを指に感じますが、それでも有ると無いとでは雲泥の差。ハンドルカバー自体はネオプレンと呼ばれる素材で、恐らく保温性はあまりないのだと思います。保温性がないとはいえ、外気からシャットダウンするだけでも効果絶大。これは見た目やらなにやらを気にせずに購入して本当に正解でした。
欠点というか、誤算というか、が2つほど。
1つ目は、ある程度想定済みではあったものの予想よりも「ちょっとなんとかしたい」と思うかんじで出し入れがつっかかってしまうこと。停車して入れる時には「エイヤッ」と突っ込めばいいのですが、走行中にちょっとバイザーを上げる(ために手を引き抜いて、また戻す)というのが非常に困難です。困難というか、辞めた方がいい。一度、抜いた手が戻らなくて冷や汗を書きました(路肩に止まって入れ直した)。
特に引っかかるのは手の第3関節というのか、指の付け根の部分についているナックルプロテクターです。これは他のグローブを使うことで簡単に解決できそうですが、そうすると安全性がなぁ、しかしこのまま出し入れ出来ないほうがよっぽど危ない気がするし……。
2つ目は、ボタンの操作性が落ちること。特にウインカーは頻繁に使用するわけですが、私の押し方に癖があるのかなんなのか、ホーンにも触れてしまうことが何度かありました。操作性が多少落ちることは覚悟していたものの、誤作動はちょっと困ります。ハンドルカバーの方をなんとかして対処するか、私の押し方を見直して適応するか……。どちらかは確実に必要です。
とはいえ、防寒という目的にはハンドルカバー、効果絶大です。
ワークマン 360°リフレクト透湿防水防寒パンツ
次に ワークマンのオーバーパンツ、360°リフレクト透湿防水防寒パンツ。
これも効果絶大でした。特に太もも部分が凍ったように感じる冷えは、帰宅するまで全くなし。オーバーパンツというのは動きにくくなるのではと懸念していましたが、これもバイクに乗っている間に気になることは一度もありませんでした。というか、帰宅するまでほとんど存在を忘れていました。脱ぎ履きはちょっと面倒ですが、頻繁にするものでもないし、防寒コストパフォーマンスという点では秀逸の一言です。
唯一の問題点というか欠点が、足首から冷気が入ってくること。
サイズとしては膝を曲げても十分に足首をカバーしているはずなのですが、ギア(左足)とブレーキ(右足)を操作しているうちに隙間ができるのか、どうしても冷気が入ってきます。そして、今回はハンドルカバーとオーバーパンツで全般的な防寒性が上昇したせいか、この足首から侵入する冷気がひときわ気になった次第です。これは何かベルクロテープかなにかで縛ってしまえばそれで解決するかもしれません。
というわけで、防寒具2種の効果は期待通りでした。それぞれはまた別の記事で個別に感想を書くつもりです。
まとめ
田舎道はよかったし、防寒用に購入した品々の効果も上々。通勤でも無いのに真冬にカブに乗るのも我ながら酔狂だと思いつつ、もう一歩楽しみが広がった缶コーヒーツーでした。